Last Updated on 2025年12月27日 by 受験おじさん
皆さん、こんにちは。横浜国立大学卒、40代のおじさんです。
受験勉強、順調ですか?
毎日机に向かっていると、ふとした瞬間に心が折れそうになったり、漠然とした不安に襲われたりすることもあるでしょう。
受験は「学力の勝負」であると同時に、長期間にわたる「メンタルの削り合い」でもあります。
今回は、私が浪人時代に実践していたメンタル回復法と、当時周りにいた優秀な医学部志望者たちが何をしていたかについてお話しします。
先に結論を言っておきます。
「休憩の仕方を間違えると、受験は失敗します」
脅すわけではありませんが、これは事実です。私がかつて周囲から「修羅(しゅら)」と呼ばれながらも走り抜けられた理由、そして難関医学部を突破した彼らの共通点。
それは「脳を正しく休める技術」を持っていたことでした。
間違ったリフレッシュが命取りになる
まず、絶対に避けてほしい「間違った回復法」からお話しします。
受験勉強のストレスを発散するために、皆さんは何をしていますか?
もし、「スマホゲーム」「SNS」「動画サイトの長時間視聴」あるいは「ゲームセンター」などを選んでいるとしたら、今すぐ見直すべきです。
私が浪人していた頃、周りにはストレス発散と称してゲームセンターに入り浸ったり、年齢的に可能だった人はパチンコ店に行ったりしてしまう人がいました。
彼らの気持ちは分かります。勉強という「成果がすぐに見えない苦痛」から逃れ、「すぐに快感が得られる刺激」に触れたくなるのです。
しかし、これは「回復」ではなく「消耗」です。
強い視覚刺激や、ゲームのようなドーパミン(興奮物質)がドバドバ出る活動は、脳を興奮させ、疲れさせます。
勉強に戻ろうとした時、脳は「もっと強い刺激」を求めてしまい、地味なテキストの文字が頭に入ってこなくなるのです。
リフレッシュの目的は、あくまで「勉強のパフォーマンスを戻すこと」。
その手段が目的化してしまい、勉強時間を奪ったり、勉強への集中力を削いだりしては本末転倒です。
自習室の「修羅」と呼ばれた私の日常
少し私の話をさせてください。
私は浪人時代、自分でも呆れるほど、そして周りが引くほど勉強していました。
4月の開講当初から、100人ほど入れる予備校の自習室に、私は誰よりも早く入り、最後まで残っていました。
春先の4月からそんなことをしている受験生は、医学部志望の最上位クラスの連中でも稀です。
ましてや私は文系。
最初は「あいつ、最初だけ張り切ってるな」と思われていたかもしれません。
しかし、私はそれを夏も、秋も、受験直前まで続けました。
一週間のうち、勉強をしないのは日曜日の半日だけ。それ以外は、朝から晩まで自習室の住人となっていました。
そんな姿を見て、いつしか周りの受験生は私をこう呼ぶようになりました。
「修羅(しゅら)」と。 戦いの神、阿修羅の「修羅」です。
「あいつは人間じゃない、修羅のように勉強している」 そう囁かれるほど自分を追い込んでいた私ですが、当然、私も人間です。
ロボットではありません。
メンタルが限界を迎えることだってあります。
そんな「修羅」の私が、唯一毎日欠かさず行っていた、たった30分の儀式。
それが「入浴(お風呂)」でした。
30分の入浴がもたらす「強制リセット」
私のルーティンはこうです。
- 朝7時起床、朝食。
- 予備校で授業を受ける。
- 夕方帰宅し、18時までに夕食を済ませる。
- 18:00〜18:30:入浴タイム
- 18:30〜:自習室へ戻り、閉館まで勉強。
この「夕食後、自習室に戻る前の30分間の入浴」。
これが私の生命線でした。
当時は科学的な根拠など知らず、「せめて風呂くらいゆっくり入りたい」という一心で始めたことでしたが、今振り返れば、これほど理にかなった回復法はありませんでした。
1. 情報の遮断
お風呂場には参考書も、テレビも、当時はスマホも持ち込みませんでした。
一日中インプットし続けてヒートアップした脳を、静かなお湯の中に沈める。
情報の洪水を物理的にシャットアウトすることで、脳がクールダウンするのです。
2. 自律神経のスイッチ
熱すぎないお湯に30分浸かることで、副交感神経が優位になり、張り詰めていた緊張が解けます。
不思議なもので、一度完全にリラックスすると、「よし、ここから夜の部だ」と、自習室に向かうための新しいエネルギーが湧いてくるのです。
もしこの時間を削って、詰め込み勉強を続けていたら、私は「修羅」であり続けることはできず、どこかで燃え尽きていたでしょう。
たった30分ですが、この時間は「サボり」ではなく、「次の集中のための助走」だったのです。
医学部合格者たちが実践していた「朝の散歩」
私だけではありません。
当時、トップレベルの成績を誇っていた医学部志望の友人たちの行動も非常に示唆に富んでいました。
彼らは、超難関国立医学部を志望し、滑り止めとして防衛医科大学校(ここも非常に難関です)を受けるような秀才たちでした。
彼らに「どんなリフレッシュをしてるの?」と聞いたことがあります。
彼らの答えは、「仲間との朝の散歩」でした。
彼らは毎朝、予備校の授業が始まる前、30分ほど仲間と連れ立ってウォーキングをしてから朝食を摂り、授業に向かっていました。
これも今思えば、脳科学的に大正解の行動です。
- セロトニンの活性化: 朝、太陽の光を浴びてリズム運動(歩行)をすることで、脳内で「セロトニン」という幸福物質が分泌されます。これはメンタルの安定に不可欠な物質です。
- 適度な運動: 激しすぎない運動は血流を良くし、脳への酸素供給を増やします。
- 孤独の解消: 受験は孤独な戦いですが、同じ志を持つ仲間と、たわいもない話をしながら歩く時間は、強烈なプレッシャーを和らげる効果があったはずです。
結果、彼らは全員、志望していた医学部に合格しました。
彼らは机に向かっている時間だけでなく、机に向かう前の「整える時間」を大切にしていたのです。
「手段」が「目的」にならないように
私のお風呂も、彼らの散歩も、
共通しているのは「刺激が強すぎない」「生活リズムに組み込まれている」「時間が決まっている」という点
です。
ゲームやSNSは、終わりが見えません。
「あと5分」が1時間になり、気づけば自己嫌悪に陥る。これは最悪のパターンです。
一方で、お風呂はお湯が冷めるし、のぼせます。
散歩も授業の時間があります。
強制的に終了できるリフレッシュ法を選ぶことが、受験生には必要なのです。
これから受験本番に向けて、プレッシャーはさらに強まるでしょう。
「休んでいる暇なんてない!」と焦る気持ちも分かります。
ですが、F1カーだってピットインしてタイヤを交換しなければ、完走できません。
大切なのは、
「勉強を辞めたくなるような休憩」ではなく、「また勉強したくなるような休憩」をとること。
私が横浜国立大学に合格できたのも、単に勉強時間が長かったからだけではありません。
自分という車のエンジンの冷やし方を、経験則として知っていたからです。
あなたにとっての「ピットイン」は何ですか?
お風呂でも、散歩でも、あるいは瞑想でもいいでしょう。
ぜひ、デジタルの刺激から離れた、自分だけの「リセットボタン」を見つけてください。
それが、長い長い受験マラソンを、最後まで「修羅」のごとく走り抜けるための秘訣です。
応援しています。


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