Last Updated on 2025年12月18日 by 受験おじさん
こんにちは。受験おじさんです。
受験生の皆さん、そして保護者の皆さん。
「滑り止めに落ちたら、もう本命なんて受かるわけがない」
そう思っていませんか?
確かにメンタルは崩壊しますし、確率は下がるかもしれません。
しかし、受験には「まさか」がつきものです。
今回は、私の浪人時代の寮の友人、M君の話をします。
彼はなんと、滑り止めの近畿大学に不合格になりながら、その直後に旧帝大である九州大学に逆転合格しました。
なぜそんなことが起きたのか?
近くで見ていた私だからこそわかる「勝因と敗因」を分析します。
「エリート意識」が招いた、まさかの不合格
私が浪人時代を過ごした予備校の寮には、同じ高校から5人の仲間が入寮しました。
その中の一人がM君です。
彼は中学時代から成績優秀、高校も理数科。
しかし、野球部の厳しい練習に明け暮れ、現役時代は涙を飲みました。
M君には、進学校出身者特有の「プライド」がありました。
「俺は旧帝大(九州大学)に行く人間だ」という強い自負。
それは上昇志向としては素晴らしいのですが、一方で「基礎を軽視する」という危うさも孕んでいました。
「簡単な問題なんてやってられるか」 そんなエリート意識が、足元をすくうことになります。
衝撃の答案用紙。「英語3割」の現実
センター試験を終え、私立大学の入試シーズン。
M君は「滑り止め」として近畿大学(近大)を受験しました。
ある日、彼が青ざめた顔で私の部屋にやってきました。 「これ、採点してくれる…?」
渡されたのは、近大の英語の答案(自己採点)。 私が丸つけをしていくと、手の震えが止まらなくなりました。
正答率、約30%。
合格ラインどころの話ではありません。壊滅的です。
「九州大学を目指す人間が、近大でこれか…?」 私は言葉を失いました。
そして数日後、当然のように「不合格」の通知が届きました。
なぜ「近大落ち・九大合格」が起きたのか?
普通なら、ここで心が折れてジ・エンドです。
しかし、M君はここからが凄かった。
そして、ここには「国立型受験のカラクリ」があります。
1. 「英語」を捨て、「理科」で殴った
近大に落ちた原因は、明らかに英語の基礎力不足でした。
しかし、残された時間はわずか。今から英語の単語を詰め込んでも間に合いません。
そこで彼は開き直りました。 「英語は最低限でいい。得意な『生物』で満点を狙う」
九州大学(農学部)の配点や傾向を分析し、自分が勝てる土俵である「理科」に全リソースを集中させたのです。
これは、科目数の少ない私立では通用しませんが、トータル勝負の国立では有効な戦略でした。
2. 「私立対策」をしてなかっただけ
実は、国立大学と私立大学では問題の傾向が全く違います。
彼は記述式の国立対策ばかりやっていて、私立特有のマーク式や、細かい文法問題の対策がおろそかになっていました。
「近大に落ちたのは、実力不足というより、対策不足(ナメていた)だった」 そう割り切り、国立の記述対策に特化したことで、本来の実力を発揮できたのです。
まとめ:最後まで「修正」した奴が勝つ
結果、M君は見事に九州大学農学部に合格しました。
近畿大学に落ちた男が、旧帝大生になったのです。
このエピソードから学べる教訓は2つです。
- 「基礎をナメるな」
- M君も最初から基礎を固めていれば、近大に落ちる冷や汗などかかずに済んだはずです。プライドは捨てて、単語帳からやりましょう。
- 「滑り止めに落ちても、本命は諦めるな」
- 私立と国立は別競技です。一つ落ちたくらいで人生終わったような顔をせず、「何がダメだったか」を即座に分析し、戦略を修正できる人間だけが、奇跡を起こせます。
受験は、最後の1秒まで何が起こるかわかりません。
もし模試が悪くても、滑り止めに落ちても、M君のように「泥臭くあがく」ことを忘れないでください。


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